中庭に版築塀(はんちく)を造りました。土でできておりますが、その土の表面を磨くことで鈍く光を反射しております。ただの土の塀ですが、雨にも崩れません。
極めて高度な技術を要する塀で、日本中で造られているもののほとんどがセメントを使った稚拙なものばかりです。詳しくはWikipediaの版築についてのページをご覧下さい。
また、社長の井出のブログ「手抜き工事の話・・・・・」にも詳しく「版築」のことを書いておりますのでそれも併せてお読みいただくと、日本中でいいかげんな「版築」が造られていることがご理解頂けます。
仕事を終えられた後、デッキに座って水蜂から流れ出る水音を聴くのが一番の癒し……とお客様は仰ります。
※新日軽様デッキカタログ表紙に掲載されました。
小さな里山の風景を表現しました。
今ではほとんど見ることがなくなった、竹で小舞(こまい)を編んだ昔ながらの土壁の家には、地元の野山の草木がよく馴染みます。
水と霧が流れる水鉢の周りを石積みしました。
現在では県内でも積める庭師がほとんどいなくなりました。セメントなどを一切使わないお城の石垣などに使われてきた工法です。
内側は三分勾配(約73度)、外側は二分勾配(約78度)の角度で積んでいます。
石積みに適した石が工事現場に用意できていれば、とても早いスピードで積む事が可能です。
※現代の石垣は表面から見える見えないに関わらず、ほとんどがセメント(コンクリート)が使われています。
陶製のボールから流れ出る水を地下に受け、音を響かせる工夫を凝らしました。このような形の水琴窟は、恐らく日本で初めての試みだと思います。